カテゴリ:畑騒動顛末記( 8 )
おわりとはじまり
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13年間手塩にかけた畑は、いよいよ今日で終了です。
最後の畑の写真に何を使おうか、それは大好きなこの一枚に。
まだ幼い息子が、同じ秋の終わりに満面の笑みで、初めて大根を抜いたときの写真。この頃は今の半分、わずか13坪の小さな菜園でした。

あの頃、夏休みの3時のおやつは、トウモロコシ、枝豆、トマト。何だかへんてこり
んなおやつが好きな子でした。
野菜の名前はこの畑で覚え、「野菜好き」になりました。
サンマとイワシとアジの区別がなかなかつかなかった息子が、いつのまにかスーパーのキャベツの味と畑のキャベツの味が分かるようになっていました。
この畑は、子供の成長をずっと見守っていてくれていたように思います。

豊作の時も不作の時も有りましたが、我が家の食卓はいつもそれなりに豊かに 野菜達が顔を出していました。
そしていつのまにか、私自身の心のよりどころになっていました。ちょっと気持ちがざわつく時、この畑に出かけ、耕したり草取りをすると不思議に落ち着く癒しの場でした。




f0097970_23211345.jpg「畑返すことになったのよ」と息子に伝えると「あそこはイルカのお墓があるんだよね」と息子。そうそう、初めて飼ったハムスターの「イルカ」が眠っています。ある日突然のハムスターの死は、幼かった彼にとっては、とても辛い出来事でした。
ハムスターはもうとっくに土に還って、畑の栄養になったかも知れませんが、あの時作ったお墓の石が残っていました。




運良く新しい畑に恵まれ、この半年古い畑から新しい畑への引っ越しをしてきました。
ラズベリーはもう新しい芽を出し、実を付けました。アスパラも細い穂を出しました。
新しい畑には、色々なモノが引き継がれ、この先も私たちの食卓を潤し、私に元気をくれる元であり続けてくれるでしょう。
そして新たに加わった農夫(?)と供に、この先もずっとこの「ぬるぅい畑生活」を続けていけたら なんてステキだろうと思っています。
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by shogame2 | 2006-11-30 00:04 | 畑騒動顛末記 | Trackback | Comments(18)
ブルーベリーの新天地
先日の連休は、もう一つの大仕事をしました。ブルーベリーの引っ越しです。
現在の畑には、6本のブルーベリーがあります。
そしてベランダには盛夏に瀕死状態で保護された小さな苗。合計7株です。
そして、そして、新しい畑はブルーベリーの場所もちょっと広く確保できたので新たに3本の小さな苗を買い足しました。合計10株で新しい土地でスタートです。

ブルーベリーというのは、結構大きな株でも根張りは浅く小さいので土から上げることはそれ程難しくありません。
さくさくと掘り上げて、車で5分の新しい畑に移動しました。
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連休はとても暑かったので、沢山の水撒きをし、先日野菜の直販店で買った<もみがら>を乾燥予防に撒きました。本当はわらの方が良いのですが、なかなか手に入れるのは難しく売っていても結構な値段でした。

f0097970_19371969.jpg大人が一抱えという感じの<もみがら>この一袋が300円でした。フム。

今は、稲の刈り取りの時脱穀もしわらはその場で切って田んぼに撒かれるそうです。
そうでないわらも、別の酪農とかやっている農家と提携して牛糞をませ堆肥として使用したり、販売したりしているとのことも分かりました。

反対に<もみがら>は、需要がないために破棄されたりしているそうですが、固いためになかなか土に帰らず堆肥化もムズカシイのだそうです。

これらの事は、みんなネットやらブログのお友達に伺ったりで分かったこと。つくづく「インターネット」というのはスゴイものだと思います。
そして今回みたいに「わらが欲しい」といったような、新しいことを始めようとすると、それまでは、家が農家でもない限り 絶対に分からなかったそれにまつわる色々な事が見えてくる。<わら>というたった一つのことで色々な事が分かりました。

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さて新しく買った苗ですが、3本ともハイブッシュ系で「大実」。この「大実」と言う言葉にグイグッと引き寄せられて購入してしまいました。
購入先は、近くの信用の置けるガーデニングのお店。HCなら欲しい品種があったのですが、去年そこのお店で買った苗が、春も今ひとつ元気が無く夏はとうとう瀕死の状態に。


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こんな虫も付いて! 
あ 気持ち悪いのでじっと見ないよう。
取りあえず花芽が有るので、植えてみましたが、丸坊主状態です。
このォ!!虫め〜!!



ブルーベリーは、冬の寒さには比較的強いので、頑張って根付いて 来年又今年のような沢山のオイシイ実を付けて欲しいものです。
そして、ニューフェイスの<大実>達は、生でもオイシイ大粒の実を沢山!などと馬肥ゆる秋に思うのでした。


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●おまけ●
秋の葉物の収穫。ルッコラ、サニーレタス、春菊、ほうれん草の面々
葉物は、これからどんどん美味しくなります。そして霜が降りるとほうれん草の甘味はいっそう増すのです。フフ。
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by shogame2 | 2006-10-13 20:16 | 畑騒動顛末記 | Trackback | Comments(23)
DNA__イチゴの引っ越し
畑で作っている作物は、大半がその一代限りで終わってしまうものです。
種を採種しない限り翌年には同じ品種なのに全く違う種を撒きます。
しかしイチゴは違います。
イチゴは、その実を付けた株はその代で終わりますが、そこから伸びたランナーによって子から孫と株が繋がって翌年、孫の株が新たなイチゴの実を付けます。
手間は人一倍掛かりますが、ずっと血が引き継がれ、命が引き継がれていくようで、私の大好きな作物なのです。

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左の写真のイチゴは2005年のイチゴ。そして右の写真は2006年、今年のイチゴ。
イチゴの親株は、収穫が終わるとだいたい半分に減らされて残った株からランナーをだしていきます。ですから2005年の突然変異で出来たこのイチゴの親株から伸びた孫が今年も又この何とも愛らしい姿のイチゴを私に見せてくれたのです。
と 感激したのですが、この親株を今年残して置いたかどうかは不明。更に言うなら、もし残ったとしてもその孫を運良く採種したかどうか。だってイチゴ畑は・・・・・。



f0097970_22312979.jpgこんな状態ですから。
確か春は こんな感じ  
昨日は、その勝手気ままに延びたイチゴのランナーから孫を取り出し、新しい畑に植え替える作業です。選別しやすいように、これでも一応印を付けて置いたのです。その印を探し出すのも一苦労。探し出してもランナーが好き放題伸びています。
あのイチゴの株を見つけだすことも不可能のようです。

この畑は年内で明け渡さなくてはならないので引っ越しと秋の植え替えを同時に行います。結構暑い日で乾燥を嫌うイチゴを気遣いながらの作業になりました。



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選別されたイチゴの株はおおよそ80株。この中から出来るだけ大きくて丈夫そうな株を定植します。残りはほんの一分を予備に置き、後は可愛そうですが破棄されます。
まずは新しい畑で、水浴びです。




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定植されたイチゴ達。56株です。イチゴは密生させると良いと昔畑仲間に教わりました。以来かたくなに守っております。
植え付けは、一本ずつ水をやりながらですが全部植わった後にも水遣りです。



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これは チョット<ハズカシイ>姿デスガ。昨日はとっても良いお天気で気温も上昇。
乾燥を特に嫌うイチゴは、この後数日の晴天に耐えられるかどうか・・・。明日から週末まで畑にも行けないし、以前にもこんなお天気が続いて枯らしてしまったことがあるので用心してよしずをかけてきました。


ところで、あのイチゴ。2005年、2006年と引き継がれたあの株は今年は56株の中に入っているでしょうか。またあの可愛らしい姿を来年見ることが出来るでしょうか。
今年出来た孫株の一体何十分のあるいは何百分の一の確率なのか。そして仮にその株があったとしてもそこに又あの姿を見ることが出来るでしょうか。
かすかな期待はしつつ、でも又新しい世代が、新しい土地で元気に冬を越し元気なイチゴがなるように、今はその事が一番の願いです。
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by shogame2 | 2006-10-10 23:15 | 畑騒動顛末記 | Trackback | Comments(20)
地表は氷山の一角_アスパラガスの引っ越し・5)
明日は雨らしいというので、今日はアスパラガスを新しい畑に引っ越しすることに。
小さい苗は、数週間前に引っ越してあるのですが、大変な作業だったので本日は男手も借りての作業です。

f0097970_2375620.jpg地上はこんな感じね。この春出たアスパラは鉛筆ほどの太さ。
株は小さな株で買って3年くらい経っています。
アスパラガスの根っこは、すぐポキポキと折れてしまうのでかなり慎重に掘っていきます。





f0097970_2394545.jpg出てきた、出てきた。コレが地下ですね。
地上の貧相さとは打って変わって、何十本もの根がびっしり。
しっかりと土をつかんでいます。
根っこは横方向に2割縦方向に8割伸びています。手で丁寧に掘っていくのですが、折れやすい根はすぐにポキッといってしまい、殆ど先まで掘り出せません。
でもポキッと言った瞬間は、悲しいみ半分、ほっとした気持ち半分。
横にある別のアスパラの根とも交差しているので、男手はちょっとキレ気味・・。







f0097970_23164626.jpgこれですでに50センチ以上掘りました。
土も硬く締まってきていて、手で掘ることはもはや出来なくなりました。
こんな硬い土のまだ下にこの折れやすい根が伸びていることは驚異です。
しかしとうとうあきらめて、シャベルを「ググッ!」と入れることに。
どのくらいの間掘っていたのか、2人とも汗だくです。



f0097970_23225182.jpg根っこを切ってさてバケツに・・。でもこの大株、入りません。しかも又ポキッと根っこが・・・。
ビニール袋を探してきて入れましたが、株を持ち上げる時にも又「ポキッ」---(涙)

ああ もうイヤ!!





f0097970_23255040.jpg慎重に車で運んで定植。結局根っこは、殆ど切ってしまいました。
この状態で、根っこは着くのか。土との相性は良いかどうか。
この秋 新しいアスパラが出てきたときに分かります。
お願い!!上手く着いて!




ふ〜ぅ。
アスパラガスのあの美味しさは、このしっかりと生えた沢山の根っこに支えられていました。いったい鉛筆サイズのアスパラガス1本を地上に送り出すために何本の根が必要なんでしょう。彼らの頑張りには脱帽です。
さてこの後 残りの株は全て10年物の大株。今日の作業を考えるだけでちょっと憂鬱に。
やっぱり引っ越しはムリかも・・・(涙)

本日の作業時間:14:30時〜17時 掘り上げ→引っ越→定植で2.5時間を費やしました。
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by shogame2 | 2006-07-01 23:46 | 畑騒動顛末記 | Trackback | Comments(14)
畑騒動顛末記・4) 畑の引っ越し第1号
f0097970_14591326.jpg畑の引っ越し第1号ラズベリーです。
雑草のように丈夫なので、問題なく着きました。
でも来年は実を楽しむ事はちょっと無理だろうな。
ちょっと残念。















f0097970_1502010.jpgこちらは今朝引っ越したふき。私はふきのとうが大好きなのですが、ふきにはほとんど興味なし。
なので今頃引っ越しちゃいました。
こちらも丈夫なので明日当たりの雨で元気になるでしょう。









f0097970_1541619.jpgお隣にはミョウガ。
いつ引っ越したらいいのか解らなかったのですがたぶん今頃引っ越さないと芽が無くなっちゃうし、どこにいるのか、どれを引っ越したらいいのかよく判らなくなるので今のウチ。
すぐに増えるのでほんのちょっとに。
前の畑では、残りにもうすぐ花が着きます。







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  今日の畑の景色。どこに住んでいるンだっけ?って一瞬思ってしまう山里風景。
  どこに何を作るのか決めていないので、とりあえずひもで線を引いてあります。




f0097970_15143449.jpg前の畑に戻ったら葱坊主にミツバチが・・・。(見えますか?)
一心不乱に蜜をすっているので、私が15センチまで近づいても気が付かない。
めったにないシャッターチャンスでしたが、わたしもあせってこれ1枚だけ。
バックが汚かったのでイマイチミツバチが美人に写りませんでした。
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by shogame2 | 2006-05-26 15:18 | 畑騒動顛末記 | Trackback | Comments(10)
畑騒動顛末記・3) 新しい畑と古い畑のその後
f0097970_21294317.jpg新しい畑の今日の姿
地主さんが1回目の耕運の後、昨日2回目の耕運もしてくれました。
長雨だったので雑草はすっかり腐って、綺麗に土と同化。




最初の状態と比べると・・・
(写真の色が変でごめんなさい)

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そして、耕運がちょっと遅れたため 夏野菜の引っ越しはあきらめ
今の畑で育てることにしました。

しかし朗報!
古い畑の引っ越しは、その後何の進展もなく地主さんもアクションがないため思い切って都市整備公団の方に電話を入れ直談判をする事に!
私の前に同じ畑仲間の一人がやはり直談判をしていました。
公団側は、12月引き渡しと確約を!
電話での約束でしたが、とにかく今植え付けてある野菜の収穫後、ということで一番長い「里芋」の収穫後と言うことに。
これで、夏野菜は安全。
ブルーベリーも秋に時を見計らって引っ越すことが出来ます。


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今日はさしあたって、今引っ越しが出来そうな苗を鉢あげしました。
ラズベリーは、親は根が深くしかも大株なので引っ越しはあきらめです。
代わりに今春地下茎から芽が出た苗を鉢あげにしました。
地下茎を途中で切っているので心配。
どうか根付きますように。


それにしても秋の引っ越しはひと騒動。
まず何と言ってもブルーベリーの引っ越し。
土も相当量あるだろうし。
前にも書いたアスパラは、大きい株は持っていけないけど小さいものは土付きで運ぶ予定。
重たいだろうな〜。
畑の道具もかなりの量と重さ。
考えてるウチ気が遠くなりそう。


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こちらは、左がマリーゴールド、右がビオラ。
他にもブルーサルビア、ラベンダー、こでまり。
カリフォルニアポピーも。
新しい畑も沢山の花が咲くようにいろいろ持って行くつもりです。
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by shogame2 | 2006-05-15 22:24 | 畑騒動顛末記 | Trackback | Comments(8)
畑騒動顛末記・2) 新天地
新しい畑が見つかりました。
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その場所は、森と崖に囲まれた小高い丘の一角で
そんな場所があったなんて、18年もココに住んでいて知らなかった。
専業農家が数件有る程度、幹線道路もないので入ってくる人もここに用のある人だけ。
開発ともちょっと無縁な感じ。
畑仲間のひとりが探してくれました。
地主さんは、地場の農業とか、有機無農薬栽培にとても熱い人で、
ご夫婦で、この土地を本当に愛しているという感じが伝わってきます。

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見に行ったときは、菜の花が満開。
地主さんは、椎茸の栽培農家。
家の前の畑の一部を3人で借ります。
毎年要らなくなった椎茸の菌を植える木屑を畑に捨てているので
畑には、たい肥が播かれているのと同じ。栄養満点です。

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ちょっともったいなかったけど、地主さんがトラクターで菜の花を鍬込んでくれました。
今週あと一回鍬込んでくれると畑の出来上がり。
その後石灰を播いて、もう植えてしまった夏野菜をここに移植できるかどうか
微妙だなぁ〜。

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こんな緑の小道を抜けて新しい畑へ。
自転車で約12、3分。
ちょっと遠いですが、
この景色と良い土が手に入ります。
皆さん ご心配おかけしました。
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by shogame2 | 2006-05-08 16:48 | 畑騒動顛末記 | Trackback | Comments(16)
畑騒動顛末記・1)何が起こったのか
私が住んでいる場所は、この間衆議院議員補欠選挙選挙で超有名になった地域です。
ここは、3年ほど前から宅地開発などでかなり森や雑木林が無くなってきていました。
特に去年 新線が出来てからは、私の目には乱開発とも見えるような造成のため
木という木はことごとく切り倒されています。

私が住み始めた18年ほど前は、カブトムシ クワガタに始まって キジ、タヌキ、
ウサギ とかもいました。
そうした生き物はどこに追いやられたのか。
畑にもあきらかに獣が来た後が残っていたりしていましたが。

そんな激変する環境の中、心配はしていたのです。
ただ 地主さんの「ここは道路計画からも外れているから大丈夫」と言う言葉を信用していました。
裏は勘ぐりたくないので、素直に受け取れば、地主さんの言っている事は本当。
でも開発はもっと大がかりで、地域一帯を区画整地することでした。
その区画整地に私の借りている畑がひっかかったと言う訳です。

相手は旧住宅都市整備公団。8月から工事に入りたい。
地主さんは、腰が引けていて「借り主の了解を取ってくれ」と旧……に言ったそうです。
冗談じゃあありません!
すでに 夏野菜の苗は植えてしまっているし、ブルーベリーやラズベリーの果樹はこれから実が成るし、秋にならないと植え替えが出来ない。
第一 菜園の場合 通常最低半年前に言うのが常識です。
地主さんも 元は農家、解っているはずの事です。

今後は、終了時期の延長交渉と新しい農地(?)探しを平行していきます。
さいわい 畑は4,5人の人とやっていたので、ちょっと心強い。
地主さんにも ここは一肌脱いでもらいます。

GW旅行の計画など立てなかったのが、せめてもの救い。
さっそく農地探しです。

■みなさん わざわざブログへの書き込み、励まし本当にありがとうございました。
 最初は、頭が真っ白になってしまいましたが、取りあえず前を見ることができるよう 
 に。パートナーの支えもあってどうにか復活です。
 こういう時は本当に支えてくれる人がありがたいです。
 皆さんのブログを改めて読むことも、私にとっては励ましでした。 
 いったん 前を向くと、結構げんきんなもので新しい取り組みがいろいろ出来るよう 
 になりました。
 手始めに<畑騒動顛末記>記を。
 交渉から新しい畑探しと決定、大移動、新しい畑での様子まで書きつづっていこうと 
 思います。
 これからもヨロシクお願いします。
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by shogame2 | 2006-05-01 12:17 | 畑騒動顛末記 | Trackback | Comments(10)