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三宅島の木炭
ハズカシイ話ですが、三宅島のことはもうすっかり忘れていました。
あの時、大噴火の三宅島から島民全員が東京に避難してきました。
それから最初のウチは連日、テレビのニュースやワイドショーで島の様子や、避難された方の不自由な生活や不安な気持ちを伝えていました。
少しずつその様子を伝える時が減っては来ましたが、事有るたびに放送されると、私も気になったりしていました。
2005年にようやく避難が解除されてからは、最初の頃帰島の皆さんを撮しただけで後はもう殆どテレビでも取り上げなくなっていました。
お隣の県に住んでいるのに私も同じようにすっかり忘れて・・・。


三宅島の木炭_f0097970_23453562.jpg

先日、知り合いからこんなモノをもらいました。
三宅島の木炭です。
この木炭は、あの噴火の時に枯れてしまった木々を再資源化し、有効活用して三宅島の復興寄与しようとする東京都の試みです。
そしてそこにはボランティアとして、たくさんの方々が協力しています。

木炭は土壌改良材としてとっても有効です。
土に混ぜると土の中の保水力を上げつつも、余分な水はけは良くなるし空気の通りも良くなります。
だから根っこがとてもよく伸びる。肥料持ちも良くなります。
弱った野菜や、汚染された土を改良するには良いものです。


三宅島の木炭_f0097970_2349159.jpg

袋から出してみると、真っ黒に光る木炭。ただの木炭ですが、あの噴火でガスなどによって枯れてしまった木かと思うと何とも言えない気持ちになります。
そして、何も知らず生活しているその隣では、こうした活動も有るんだと訴えられているような気がしてきます。


三宅島は、観光協会のHPを見ると今でも酸素マスクの携帯が義務づけられ、決して心底安心出来る場所ではないようですが、それでも島民の方はそこでの生活をされており、そういう場所が、そういう人がいるんだということは、心のどこかに止めて置かなくてはいけない事と、この木炭を見ながら改めて思いました。

まだ 色々な理由で帰島できない方もいらっしゃるようです。
どうか、早く心から安全と思える島になり元の三宅島の生活に戻れますように。

私もおこがましいようですが復興のほんの一助に
この木炭を是非有効に大切に使わせてもらおう。
そういう気持ちになりました。
by shogame2 | 2007-08-01 23:56 | ゆるゆる生活 | Trackback | Comments(18)
Commented by ピコパパママ at 2007-08-02 09:51 x
良いお話をお聞きしました。
炭を分けてもらう時には、お願いします!
TVで日本のお医者様が、無給で外国で懸命に子供達の
治療にあたられているのをみました。
看護婦さんたちもガーゼを手作りしていました。
すごい方たちがおられるのだあ!!と思いながら、
自分のことで精一杯でした・・。
使わせていただくお手伝いはできそうです・・・。
Commented by ちえぴょん at 2007-08-02 14:20 x
災害ってとても怖いことだけど、自分が被害にあっていないと時間とともに忘れてしまいます。
先日新潟で地震があったでしょ?あの場所に以前すんでいたことがあって知り合いがいるんです。やっと電話が通じで元気な声を聞けたときには涙が出ちゃいました。その知り合いが「なにがなんでも水だよ、水を蓄えておけ」ってあたしにアドバイスしてくれたの。今断水で一番自分が困っているのに、あたしに気をつけろ!ってあたしを心配してくれたの。
この地震と同規模の地震や災害が日本ではあらゆるところで起こっているのに自分が被害にあっていないと他人事でつい忘れてしまっていたあたしがいます。
明日はわが身。と心にとめておかなくちゃいけないよね。
不便なく暮らせていることに感謝しなくちゃね。


Commented by tiny_zucky at 2007-08-02 14:54
こんなものが売ってる(売ってるの?)んですね。TVもこういうことをこそ宣伝してくれればいいのに、と思います。知らなきゃ買えないしー。
ちょっと話の方向がズレますが、被災地の報道合戦ってどうなんだろ?って思うんですよ。先日の新潟も、100人以上の報道関係者が現地で取材してたって新聞で読みましたが、邪魔じゃないのかな。
最近は災害が頻発していて本当に怖いですね。どんな状況でも助け合いの精神を忘れないでいたいものです。自分もそうありたいと思います。
Commented by はたけ番@緑ネット at 2007-08-02 17:56 x
とっても良い内容の記事ですね。私もこういう商品見つけたら(生協のカタログに時々あるので)、買って畑にまくことにします。
被災地を支援する方法について、もっと多様な情報がほしいですね。
Commented by shogame2 at 2007-08-02 22:07
★ピコパパママさん★kんばんは
ボランティアという言葉は、結構聞くようになりましたが、自分で何が出来るかと思うと、どうして良いかも分からないことが多いです。数年前の新潟の地震の時には、キャンプ用のマットを送りましたが、はたしてそんな事で良かったのか、かえってじゃまになったりしたのではないかとか、なんだかすっきりしない思いでした。
今回の木炭は、たまたま頂いたモノでしたが、私にとってもとてもありがたい土壌改良材でしたし、又こうして三宅島の事を思い出し、考える機会になりました。
木炭を使う時、又三宅島のことを思うしそういうことも身の丈として大事だと思いました。
Commented by shogame2 at 2007-08-02 22:16
★ちえぴょんさん★こんばんは
今だったら、先日新潟で起きた地震の事を思うけど、その前の九州の大雨のことはどうだったかというと、もう忘れています。
災害のことを全部覚えていることもないとは思いますが、今その場所では、まだ避難所に居る方、懸命に復旧作業をされている方達が居るわけで、そういう方達がいるんだということを思うだけでもちょっと違うかなって思います。そしてたまたまこうして木炭を頂いたことでほんのちょっとのお手伝いが出来ると思いたいです。
自分の今の暮らしにも感謝する気持ちも大切ですね。
Commented by shogame2 at 2007-08-02 22:40
★zuckyさん★こんばんは
これは、どうやら都庁で配られたモノらしいです。
だからもう無いんだそうです。
もうちょっと公にインフォメーションしてくれたらいいのにって思いますが、東京ではやったのかも知れません。

報道というのは、やってもらわなければ現状が分からないわけで、とても大切だと思いますが、まだ恐怖から抜け出ていない人たちの中にずけずけと入っていって、そこまで必要?って思われる取材や報道もありました。我先にと現地に乗り込む、取材する、なんだかテレビのこちら側ともとっても違和感があるし、地元のかたとの温度差も感じました。
ほんのちょっと、相手のことを思いやったりするだけでも違うのにって思います。

Commented by shogame2 at 2007-08-02 22:45
★はたけ番さん★こんばんは
被災地の支援方法って、起きたばかりの時は電話で「どらえもん募金」とかありますが、その後は全然分かりませんよね。
自分が何かをすることはとても難しいですが、こうして支援や援助をしている方々のお手伝いなら少しは出来るはず。もうちょっと情報が有ったら良いのにって思います。
Commented by mintbox1 at 2007-08-03 12:51
北海道も地震や雪害など色々と自然災害が多い地域ですが、それでも
喉もと過ぎれば何とやらで、いつの間にか忘れてしまったりして…。

今回の地震も、コンビニに行った時におつりを募金箱に入れるくらいで
本当は私にだってもっと出来ることがあるはずなのに、ついなおざりな
ことしかできません。ホント、反省しなくちゃダメです、私。
Commented by mikeblog at 2007-08-03 12:58
炭は畑にはとてもいいそうです。草木灰も売ってますが、最近はうっかり焚き火もできないような環境です。最近は災害が多くてTVではその時だけ騒ぐのに、次のニュースがあるとそちらに移ってしまいます。そこの方達はずっと後片付けやこれからの生活のことや、まだまだ災害は続いていくのですよね。TVももう少し考えて写してくれないとねー。
Commented at 2007-08-03 20:31
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by t-haruno at 2007-08-03 20:50
瀬戸内海の島々で、時々、大規模な山火事が起こります。
島だから消防車が少ないとか、道が狭くて消防活動がままならないとかの理由で、なかなか火がおさまらず、大変な面積の森が消失してしまいます。
いったん燃えてしまった山、森の再生にはものすごく時間がかかる・・・。
三宅島も、まだ多くの面積で、草も生えない状態なのだろうな・・・と、この木炭を見て思いました。
でも、この木炭を買い、使ってくれる人がいるということは、三宅島の人の大きな励みになることでしょうね。
流通ルートに乗せるには、またコストがかかるのかもしれないけど・・・
生協とか、自然食料品店とかで定番で買えるようになったら・・・と思いました。東京では、そうなりつつあるのかな。
Commented by shogame2 at 2007-08-03 21:54
★mintboxさん★こんばんは
北海道の自然災害・・・、今正にそちらに台風が向かっているところですが、大丈夫ですか?
私も災害の起こった所には、募金などはしたことはありますが、もちろん一人一人の小さな力が大切なことは良く分かっていますが、
なんだか募金箱にお金を入れてそれでお終いという感じがしてしまいます。
今回の木炭、別に買った訳ではないのですが、その炭を見ると行ったことのない三宅島のことを色々と考えたりする事が出来ました。直接の支援ではありませんが、こういう事も大切なのではないかと思いました。
Commented by shogame2 at 2007-08-03 22:05
★mikeblogさん★こんばんは
そうそう たき火って煙もでるのでうっかりすると消防署に連絡が行ってしまったり。
でも炭や草木灰って本当に植物や土に良いんですよね。
私も頂いて早速、植木鉢の植え替えに使いました。
病気になったり弱った観葉植物は、新しい土と一緒にこの木炭を入れると良いそうです。
今回の中越沖地震の前にも中越地震が有りましたが、あそこで被災された方々が今どうしているか、ってかなり積極的に調べないと分からないですよね。
今回の木炭は、そんな今の三宅島を一瞬見せてくれるモノでした。
こういう事が、ちょっと足を止め振り向く機会になるのかなって思います。
Commented by shogame2 at 2007-08-03 22:06
★2007-08-03 20:31さん★こんばんは
本当に丁寧にありがとうございます。
今度私もやってみます!
その時は又アドバイス宜しくお願いします。
Commented by shogame2 at 2007-08-03 22:16
★harunoさん★こんばんは
この木炭は、東京都が三宅島の復興に寄与しようと始めた事業の一環で、取りあえずタダで配られたそうです。
例えほんのチョットでも作るって事はお金がかかることで、こういう事に税金が使われるのは大賛成。
実際の三宅島の様子ってなかなか分かりませんが、この木炭に限って言えば、噴火の時に発生したガスで枯れてしまった木々を燃やして作ったそうです。
島に入るには今でもガスマスクを携帯しなくてはいけないそうなので、やっぱり森や植物達にも大きな影響があるのでしょう。
災害時に援助物資を送ることと同様に、積極的に復興のためにこういう事業をやっているということをもっとインフォメーションしても良いのではと思います。
Commented by dabadabax at 2007-08-04 09:28
次々に災害が起こる日本では、被害にあう方が増え続けていますよね。
そして被害にあっていない私たちは、すぐに忘れてしまう。でも被害にあった人たちは元の生活になかなか戻れない。
だからこういう試みっていいですね。もっとマスコミも取り上げて紹介して欲しいものです。畑にもそんなにいいものならば、多くの人たちに使って欲しいですね。
Commented by shogame2 at 2007-08-04 23:18
★dabadabaxさん★こんばんは
被災された方々への援助は、いろいろな方法が有るんだと今回思いました。
木炭は、それ自体が義援金のように直接的な物ではないと思いますが、現地で生産をすることや、将来を見据えることなど発展的な要素が多いと思います。
又 受け取った木炭を見るたび使うたびに、ちょっと三宅島のことを思うそんな事が私の気持ちにもぴたっとする感じがしました。
この援助の具体的な今後の事がどうなっているのかは知らないのですが、もうちょっと公にしても良いのでは。という気がします。
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